浜岡原発5号機のタービン一部取り換え 経済産業省に工事計画
中部電力は29日、2006年にタービンが破損した浜岡原発5号機(御前崎市)の低圧タービンの一部を新設計の羽根に改め、車軸とともに取り換えるための工事計画を経済産業省に届け出た。審査を経て新しい羽根などの製造に入り、09年度に予定している定期検査中に取り換える。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20080530/CK2008053002013706.html
新設計したのは06年6月、運転中に一本が脱落した第12段の羽根。低負荷時に発生する不規則な振動や、タービン停止時に蒸気が高速で逆流するフラッシュバック現象が脱落原因と分かった。このため4枚ずつまとめていた羽根を、先端のカバー同士が常に擦れ合うことによって振動を低減する構造に改める。併せて羽根を差し込む車軸部分も変更した。
ほかの段の羽根は従来通りの設計で造り直し、計14段の羽根と車軸ごと新品に取り換える。
中電は羽根の脱落後、12段部分を蒸気の流れを整える圧力プレートに換え運転していた。圧力プレートにより出力は約8%低下していたが、新しい羽根により本来の出力138万キロワットに戻る。
復旧費用については製造元の日立製作所が全面負担することで合意済み。日立は07年3月期決算で、同型タービンを持つ北陸電力志賀原発2号機(石川県志賀町)を含む修繕費約350億円を計上。これを取り崩して造り直すため、「取り付け作業などを除けば新たな支出はない」(日立広報部)という。
一方、5号機停止中に火力発電で代替運転したことによる逸失利益をめぐっては、中電が日立に損害賠償を求め、現在も交渉が続いている。
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