40歳未満女性での早発卵巣機能不全の診療ガイドラインを作成
少女や40歳未満の女性にみられる無月経や不妊、顔面紅潮(ほてり)、寝汗、睡眠不足、骨折や心疾患のリスク増大などの更年期様症状(menopause-like condition)の診断と治療に有用なガイドライン(指針)が、米国立衛生研究所(NIH)によって作成された。
http://www.e-expo.net/world/2009/02/40.html
医学誌「New England Journal of Medicine」2月5日号に掲載されたこのガイドラインは、NIH統合・生殖医療部門長のLawrence Nelson博士が、早発(原発性)卵巣機能不全(POI)の広範な研究を実施し、その症状の診断と治療に関する推奨事項を示したもの。
早発卵巣機能不全では、卵巣が卵子を放出せず、エストロゲンやその他の生殖ホルモンを生成しなくなるために更年期様症状が生じる。予期しない突然の受胎能(妊よう性)喪失により悲嘆や不安、抑うつを招くことも多く、治療としては、ホルモン補充とカウンセリングが行われる。症例の90%は原因不明だが、10%は遺伝子疾患や自己免疫疾患が原因と考えられる。
Nelson氏は「少女や若い女性で正常な月経周期が4カ月以上みられない場合や、1カ月以上間隔を空けた検査で卵胞刺激ホルモン(FSH)レベルの異常が2回以上認められた場合は、早発卵巣機能不全の可能性がある」という。FSHは下垂体から分泌され、エストロゲンの生成や排卵の準備を促すが、早発卵巣機能不全患者は閉経期女性と同様、このレベルが高い。
また、患者に重度の精神(情緒)的苦痛の徴候がないか監視し、必要に応じてカウンセリングやその他の精神的支援の提供者を紹介するとともに、骨密度(BMD)低下のリスクがあるため、カルシウムやビタミンDの十分な摂取や運動を勧めて骨の健康を守る必要があるとしている。(HealthDay News 2月4日)
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