イラン初の商業用原発、運転試験 ロシアから視察
【テヘラン=吉武祐】イラン南部ブシェールに建設された同国初の商業用原子力発電所で25日、運転試験が行われた。技術協力するロシアから、原子力産業を統括するロスアトム社のキリエンコ社長が視察に訪れた。
http://www.asahi.com/international/update/0225/TKY200902250296.html
ブシェール原発には出力100万キロワットの軽水炉の1号機が設置され、増設計画もある。イランが自前で行う核開発と直接の関連はないが、運転開始が近づいたことで、「核の平和利用」への意欲をアピールする機会となった。
今回の試験では原子炉は起動せず、模擬燃料が使われたという。イランのサイディ原子力庁次官は国営放送に「今後、実際に核燃料を入れた試験を行う」と語った。
ブシェール原発は74年に建設が始まり、79年のイスラム革命などで中断。その後95年にロシアの協力で建設再開が決まった経緯がある。これまで資金面などの問題を理由に計画が再三延期されたが、ロシアは07年12月に核燃料の供給を開始。イランの国営メディアによると、核燃料は8段階にわたり、計87トン運び込まれた。原子炉の運転にはロシア企業が携わり、使用済み核燃料も引き取る。
ロシアはこの協力方式を通じてイラン独自の核開発を抑えようという立場。施設内で記者会見したキリエンコ氏は「この原発はもちろん国際原子力機関(IAEA)の監督下にある」と強調した。会見に同席したイランのアガザデ原子力庁長官は、運転試験の結果の評価に「7カ月程度を要する」と発言した。
一方、イランは中部ナタンズの施設で、国際社会が停止を求めるウラン濃縮を続け、燃料棒に入れるペレット(焼き固めた濃縮ウラン)の製造技術も取得。純国産の原発で使用する計画だが、詳細は明らかになっていない。
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