「原発と地域社会」記録
元区長の文書や景観写真 敦賀短大が電子化作業
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20090314-OYT8T00002.htm
入力作業に取り組む多仁教授(左)ら 原発に関連する地域の記録や景観などを電子情報に変換し、データベースとして保存・公開する「原子力アーカイブズ」事業に、敦賀短大地域総合研究所が取り組んでいる。手始めに、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」が立地する敦賀市白木地区の元区長、橋本昭三さん(80)がつづった地区の記録を手掛けており、2010年度にもインターネットで公開する予定。
劣化が進む紙の資料の記載内容を恒久的に保存するとともに、原子力という先端科学技術が地域社会へ定着するまでの手順を明らかにし、多くの人に活用してもらうのが目的。
研究を進める同短大の多仁照廣教授によると、橋本さんが60年以上にわたって書いた和紙約3万枚、写真約1万枚のうち、原子力に関連する記録約2万枚を選び出し、昨年夏、本格的に作業に着手。今年度は約3000枚をデータ化する。ネットに設けるホームページでは、橋本さんの記録資料と併せて、原子力の技術史や政策史も掲載。さらに、ページを見た人が各自の記憶を書き込めるようにするなど、情報提供も呼びかける。地域と電力事業者との取り決めといった記録なども保存していく方針。
多仁教授は「原発立地地域と電力消費地が情報を共有できれば、原発に対する意識の格差を是正するのに役立つのではないか。敦賀以外の立地地域にも対象を拡大したい」と話している。
(2009年3月14日 読売新聞)
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