テロ想定、原発で訓練
テレビ会議中止のトラブルも
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20091223-OYT8T00040.htm
テロで負傷者が発生したことを想定した訓練で、負傷者をヘリコプターに運ぶ自衛隊員(福島第2原発敷地内で) 東京電力福島第2原子力発電所へのテロ攻撃を想定した訓練が22日、発電所がある楢葉、富岡両町を中心に行われた。国民保護法に基づく実働訓練で、県内では初めての実施。国や県、地元の町、自衛隊など約130機関から約1100人が参加した。
同訓練は、全国では福井県、北海道、茨城県に続き4例目。国籍不明のテロリストグループから迫撃砲で攻撃を受け、多数の負傷者が出たほか、施設の一部が破損し、放射性物質が施設外部に放出する危険性が高いとの想定で行われた。
午前8時に開始。第2原発施設内では、負傷者のけがの程度で治療の優先順位を決める「トリアージ」を実施し、敷地内のグラウンドから自衛隊のヘリで負傷者を搬送した。緊急時対策本部では、通報班や復旧班などが県や各自治体への通報、非常電源の確保手順などを確認した。
県庁でも午前8時50分に緊急対処事態対策本部が設置された。知事や各部局長で構成する本部員会議では、テロリストの逃走状況や人質の安否などが次々と報告され、ヘリによる上空からの映像中継や、現地対策本部、周辺各町とのテレビ会議も行われた。機器の不具合で1回目のテレビ会議が中止となるなど不測のトラブルも発生。訓練をチェックした総務省消防庁の石津吉康・国民保護運用室長は「本番では訓練以上のことは出来ない。今回起きた問題を分析し、対策に役立てて欲しい」と助言した。
富岡町では、放射能を測定する訓練も行われた 第2原発がある富岡町では、午前11時に防災無線で住民に伝えられた。住民約80人がいったん集会所に集まり、町総合体育館にバスで避難。放射能を測定する検査を行った。
町健康福祉課の滝沢月子課長補佐は「訓練自体は大体想定通りに進んだが、別の課と連携がうまくいかず、本来用意しなければいけないものが準備できないなど課題もわかった」と話していた。一方、訓練に参加した同町上郡山の主婦(59)は「集会所に車で行ったが、着いたときには駐車場がいっぱいで困った。実際にこういう事態が起きたら、パニックになってしまいそう」と不安顔だった。
(2009年12月23日 読売新聞)
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